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団地の猫に恋したはなし



団地に行き始めたきっかけは猫だった。

野良猫が好きで、小さな頃から公園に野良猫がいるとよくご飯を持って遊びに行くような子だった。
カメラを持つような年頃になると真っ先に猫の写真を撮りはじめた。
狭い路地や日のあたる場所など、
どこに猫が居るのか常に考えながら散歩していた気がする。
その中で猫は人の生活気配ない場所には居ないことが少しずつわかりだした。
それに気がつくと猫と出会う確率がグンと上がった。
と、同時になぜか団地が頭に浮かんだ。なぜだろう?
今思えば大半の団地は猫や犬の飼育は禁止で、居るほうがちょっと奇妙な気がするけれど、
その頃の私はこの閃きを信じて疑わなかった。
幸い近くに団地があったので、すぐに行動した。
行ってびっくり。
団地の公園で猫が昼寝していた。
その光景は今でも鮮明に覚えている。
その後、よくその団地に通って猫の写真を撮るようになった。
団地猫と同じ景色が見たくて何度も団地に行くようになった。
毎日のように通っていたものだから、
団地の猫おばさんとも親しくなって、いっぱい団地猫の話を聞いた。

そんな思い出があるからか、
私は団地に行くと住棟を見るよりも団地猫ばかり探している。
つまり…団地の猫に恋するようになった。
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